境界性人格障害の”ぴのこ(@border_bpd)”です。
ぴのこの半生はこちら↓
病院に行くと医者が山ほど薬を処方するけど、いまいち効いているのかわからない・・
仕事中に眠くなってしまうので薬はそんなに飲めない・・
貯めておいた薬をキレた時に一気飲みしてしまう・・・
こんなお悩みの境界性人格障害の方、いないでしょうか。
私はずっと悩んでいました。
医者が出す薬は正義だと思って、処方された大量の薬をすべて素直に飲んでいました。

ラムネみたいにぽいぽい飲んでたよ。
繰り返すOD衝動を見越して計画的に薬を貯めたり・・・
ひどい時は嘘の症状を医者に伝え、倍の容量を処方させてストック用にしてODしていました。
自傷で自分の腕を噛みちぎってしまった時に「薬出しておきますね」の3分診療で終わったケースも。
薬の説明は何もないままにすごい大量の向精神薬を処方されたこともあります。

この医者、ヅラだったし

ヅラはダメ?

なんか嘘っぽいww
でも一向に改善の兆しが見えない。
いつまでこの薬漬けは続くのだろう、病人だからこのままどんどん増えていくのだろうか…
毎日、暴れたり泣いたり、自分を傷つけたり。
私は終わりの見えない治療に疲れ切って、なかばあきらめていました。

眠いだけだった
ある時、いつもの安定剤を切らしてしまった時、冷や汗と手の震えが止まらなくなりました。
当たり前ですが、薬を飲み続けるほどにその効果は薄れていき、いつしか私は薬に依存するようになってしまっていたのです。
薬を飲むのが止まらなかった時の話はこちら↓
境界性人格障害の私が向精神薬の断薬をした理由
でも、ある事をきっかけにクリニックを変えた約3年前から、私は向精神薬を1錠も飲んでいません。
境界性人格障害の治療に薬物を使わないというのは、新しい主治医のポリシーでもあったのですが・・
パーソナリティ障害は、うつ病などの脳内物質ではなく「認知の歪み」が原因だというのがその理由です。
「先生、薬で治らないってことは、私って本質的に頭がおかしいということですか( ;∀;)」と聞いてしまったのを覚えています。

病気じゃなくて性格という事?

性格じゃなくて思考回路だって言われたよ
今まで約15年以上、暴走する感情に対抗するため「安定剤」ありきで暮らしてきました。
なので、薬なしって斬新だなと思いながらも私の心の中は不安でいっぱいでした。
境界性人格障害の治療に薬を使わないほうがいい理由
そんなわけで・・・断薬に成功した私が思う、境界性人格障害が断薬したほうがいい理由!
ただ1つです。
最初にも最後にも、ODしてしまうことです。
治療のための薬が行動化の材料につながるって・・・
何だか、もう悲しすぎて涙がこぼれませんか。

やめたいのにやめられない
「飲むものが手元にない」というだけで、ODしたいゾワゾワ感や衝動性に少しだけ打ち勝つことができました。
OD衝動が強いときは、遠くのドラッグストアに歩いて行って市販の薬を買ってまで、ODしてしまっていましたが…
「薬は家族に管理してもらいましょう」なんてうわごとを言われたりもしましたが…

は?家族?って思った
ボーダーの患者さんは、そもそも家族との関係が不安定な場合が多いのではないでしょうか。
少なくとも、私の場合はそうでした。
薬を飲むか飲まないかでもめて、家の中が修羅場化するのも嫌ですし・・・
ODがもはやライフワークになっていた私には断薬は最良の選択でした。
家族仲が最低だった私のトンデモ母親のエピソードはこちら↓
断薬中に向精神薬の代わりにしたもの
パキシル、ジェイゾロフト・・メイラックス、ソラナックス、デパス・・マイスリー、アモバン、レンドルミン・・・
今まで本当にたくさんの医者の薬を飲んできました。
でも上記の通り、クリニックを変えたことがきっかけで段階的に薬を減らしていきました。
手持無沙汰な休日のおともに昼間から睡眠薬をプチODして時間をやり過ごしたりしていましたが、そもそも手元に薬がないのでそういうことはできなくなりました。

ほんとひどかった
そこで、薬の代わりにOD衝動を少しでもなだめるため、いろいろなことを試しました。
- お気に入りのアロマオイルをかぐ
- あたたかいドリンクを飲む
- ふわふわしたタオルを触る
- 5分くらいそこらへんを散歩する
- 好きな音楽をイヤホンで聴く

動物に触るのもいいっていうよね
とはいっても、激ギレMAXの私に言ったら「そんな綺麗ごとで片付いたら苦労はしてねーんだよ!」と激怒されそうですが・・・
本当に何でもいいので何か1つでもいいから、これをすると安心、こうすると落ち着く、これを見ると和む などなど・・・
あなたなりのオリジナル処方箋を見つけてみてください。
断薬成功のコツは少しずつ処方薬を減らすこと
でも、いざ今まで恋人よりもいつもそばにいて寄り添ってくれていた薬が手元にないとなるとすっごく不安なんですよね。
やっぱり体は向精神薬の快楽を覚えていて、やっぱり薬で簡単に気分を紛らわしたい。
私は安定剤が大好きでよく多めに飲んでいました。
感覚や思考を鈍らせたいほどにつらくてつらくてしょうがない。
とにかく、もう何でもいいから気持ちを紛らわせたい気持ちなんですね。

何も考えたくない
でも、薬をたくさん飲むとクリアな頭で考えられないんですね。
「私はどうするのが適切か」なんて、とてもじゃないけど考えられない。
私にとっての薬は、病状を一時的にごまかしているだけの対症療法に過ぎなかったんですね。
死にかけている人を延命装置でただただ生かしている、そんなイメージです。
「どーしても眠れないんで!睡眠薬だけ!お願いしますっ!」と主治医に泣きついたこともありました。(安眠できてるのに)

・・・・
長年、薬を飲んできた私の断薬計画はやはり一筋縄では行かず、市販薬を何度もODしながらの長い闘いでした。
途中で何度も救急車でICUに運ばれました。

本当にすみませんでした
そして主治医の指示のもと、長い年月をかけてなんとか断薬に成功しました。
境界性人格障害の治療には薬物療法ではなくてカウンセリングが効果的
境界性人格障害が、じゃあ薬じゃなくて何で改善したんだ?というとカウンセリングです。
人によっては他の障害とコンボしている関係上、薬物療法の方がカウンセリングより効果がある場合もあるかもしれません。

なるほど
なので、この記事の内容はあくまで私の場合です。
「長年ボーダーを患っている人の中にはそんなケースもあるのか」程度に思っていただければ幸いです。
カウンセリングができる場所やかかる費用、カウンセリングで話す内容などはこちらをご覧ください↓
まとめ
以上、あくまで私の場合ですが、境界性人格障害の改善には薬は必要なかったよ!というお話でした。
症状や、効果のほどは個人差があると思いますので一概には言えませんがトライする価値はあると思います。
少しでもどなたかの参考になれば嬉しいです。
☆彡あなたやあなたの大切な人の病気が少しでも良くなりますように☆彡