境界性人格障害の”ぴのこ(@border_bpd)”です。
ぴのこの生い立ちはこちら↓
今日は、104回目のカウンセリングの内容を備忘の為に記録します。
後で見返したときに、境界性人格障害の治療の為になると思いましたので、ブログに記したいと思います。もし、少しでもどなたかの参考になれば幸いです。
【出来事】歯医者に虫歯の治療に行っただけで、その日1日精神不安定に。
先日、1年に1回の定期健診で見つかった虫歯を治療に行きつけの歯医者に行きました。

面倒だけど、虫歯はしょうがないよね。
予約は午前11時。30分強で無事に虫歯の治療は終わったのですが、その後丸一日不安定になってしまい、柿の種わさび味やアイスクリームを過食。

なんで?無麻酔でスゲー痛かったとか?

自分に対して、「このクソが!」とか思ってしまったら許せなくて

えっ?え?どういう事?
「虫歯は防げた事だよね?ちゃんと歯を磨いてなかったからじゃないの?磨いてたとしたら歯の磨き方に問題があるんじゃないの?虫歯にならなければ歯医者に行かなくて済んだだろうに、何を無駄な時間を過ごしてるワケ?何やってんだァおい?この役立たずがァァア!」みたいに感じてしまうんです。
自分の歯(体)をケアするとか、メンテナンスするという意識はゼロ。
しょうがないよねとか、まあそういう事もあるよね、という考えは一切ないのです。
虫歯になった自分に対して、そこまで言うかという程の痛烈なダメ出しが止まらない。
「自分の過失が原因で非生産的な時間を過ごしてしまったこと」に対して、自分で自分を延々と責め続けるのです。

つらい
【実習】自責思考の強い”厳しい自分”に反論してみた
今回のカウンセリングでカウンセラーに指摘されて気が付いた、「自分を自分で責める」という私の悪い癖。
「あー、確かに、そうかもなー」とかねてから思っていましたので、いつもの自分の考え方リストを試しに作成してみました。

そして反論してみた
左側がわたしの基本的な考えで、そこに赤字で反論してみました。
- ~しなきゃダメ ←何もしなくてもいい
- ~すべき ←やらなくてもいい
- もっと~すべき ←無理しないでいい
- 太るとみっともない ←今の体型でもじゅうぶんに素敵
- 時間は有効に使え←何もしない時間もOK
- 早くしろ。モタつくな。←ゆっくりでもいい
- 毎日やらなきゃダメ、さぼるな←たまには抜けてもいい
- 怒ってはいけない←たまには怒ってもいい
- 暇な時間は無駄←休むことも大切
- 障害者は社会のゴミ←なってしまったものは仕方がない
- 完璧にミスなくやれ←半分くらいできればOKでしょう
- 悪口を言ってはならぬ←それも人間のうち
- 外見が悪いと人として価値なし←そんなことはない。私は私で価値がある
- 悪く思われないようにふるまえ←悪く思われることもあっていい
- なんかダメ、自分が全部気に入らない←自分がOKならそれでいい
- 役に立て←役に立たなくてもいい
- 恥ずかしくない行動をしろ←たまには恥ずかしくていい
- 常に向上し続けろ←やりたいことをやればいい
- 体調管理せよ。不具合はいけない←頭痛い時もある、人間だもの
- 休んじゃダメ←休んで、また進めばいい
- 1位以外は意味がない←順位は気にしなくていい
- 結果が伴わなければ意味がない←途中の努力にも価値がある

俺もよく「家の中でモタモタするな」って言われてる

すみません
こうしてサッと20個ほど書き出してみるだけでも、結構自分に厳しい思考をしていますね。

書いていて泣けてきました
ついつい自分の中の”頭ごなしに厳しく𠮟りつける親”みたいな部分が出てきてしまい、私をコテンパンにとっちめてしまうのですが、無理にでも反論してみると、反論できるものですね。
怖いのは、この厳しい自責思考が他人に向いたとき。「~すべきだ!なんで~しない?アナタ頭どうかしている!」と、相手を罵倒してしまうのです。

本当にやめてください

すみません(その2)
こういう演習は、エネルギーを消耗するのでできればやりたくないですが、境界性人格障害の症状改善のためにはとっても大事だなと思いました。
今は「自動的に浮かび上がる自責思考&白黒思考を自覚する」→「自分を護るような反対の考えを無理に考える」という段階ですが、いつかは無意識レベルでこれをできるようになりたいですね。
【カウンセラーより】ピノコさんの中の弁護士を呼び戻そう
今回のカウンセリングに関して、担当カウンセラーのアドバイスを簡潔にまとめました。

何事にもネガティブ(悪い)な面を見つける思考の癖ができていて、その反対の面(良い面)を見ることが難しいようですね。
裁判で例に例えると、ぴのこさんの中には「裁判官・検事」のみしかおらず「弁護士」は常に不在の状態。
ぴのこさんを厳しく糾弾する検事しかいない状態では、辛すぎます。健全な思考では「検事VS弁護士」で議論し、中立の立場にある裁判官が判断をする。
ぜひ、自分の中の弁護士を呼び戻して自分を護り、適切な判断をしていきましょう
「厳しく批判されて育ってきた」という養育環境も原因のひとつと思います。
でも今は、そんなご両親とは離れて別に暮らしている事、ご主人はぴのこさんのご両親ではない事を忘れないでください。
【まとめ】自責思考の改善は難しそうだけど、諦めずに取り組んでいきたい
今回も、簡潔にカウンセリングの備忘を書いてみました。
カウンセリングの内容を踏まえての自分の演習結果も載せてみましたので、皆さんももしよかったら取り組んでみてくださいね。
このまま今の自動思考を持ち続けては生きるのが辛いですから、少しでも歪んだ思考を自覚して、その都度、もう一人の優しい自分を召喚していきたいものです。
また、くつろげるはずの家庭内で「モタモタすんな」とか、今後はコタさんに言わないように気を付けようとも思いました。
もし「境界性人格障害のカウンセリングってどんな感じ?何を話すの?」と疑問に思っている方の参考になれば幸いです。
☆彡あなたや、あなたの大切な人の病気が少しでも良くなりますように☆彡